零霊散の備忘録

平成生まれの30代。最近は競馬ばっかり書いてることに気付いた。

執行対象ではありません

サイコパス1期視聴感想、ネタバレ含む

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新しい生活様式の1つ、未視聴アニメ消化

けもフレガルパンに続く、原作マンガ無し系アニメ

今回はその中でもハマったら絶対ヤバいゾーンに区分していたサイコパス

 

正式名≪PSYCHO-PASS サイコパス

 

踊る大捜査線』(監督)×『攻殻機動隊』(アニメ)×『まどマギ』(脚本)なんて言われたら、ジュージュー言ってる肉に特製ソースかけてるようなもの。絶対美味いに決まってるじゃん!ってヤツ

 

マンガとか小説で事前に原作を読んで予習できない系アニメは、制限時間無制限の食べ放題系レストランみたいなもの。今月お金が厳しいとか、カロリーやばいな、って思ってしまうタイプの僕は敬遠してしまう。2期3期に劇場版と続いていれば面白いは保証されているようなものだから、可能な限り空腹時を狙ってから行くのが当然といった具合なわけである

 

幸か不幸か、世間は今こんな感じだし

TSUTAYA行って、ワインセラーで並ぶ熟成した1本を選ぶように借りてきた

 

期待通りのSF近未来系、警察モノ

まあ、大雑把な設定は関連雑誌や友人から嫌でも入ってきてたから、ちゃんと視聴してみて再確認したようなもの。近未来系はユートピアディストピアが表裏一体。秩序を守る警察が主役だと、設定からして入れないってこともありそうだけど、主人公兼ヒロインが新米っていうのもあって回を重ねるごとに疑問が解消されていく。ゲーム序盤の操作説明とかSFの導入って一見難解なんだけど、気が付いたら勝手に理解してしまうのが凄いというか。パソコンにスマホも、触っているうちに何となく、な世代だからとも言えるかもしれないが、一口食べただけで流石ですね!って言える作り

 

完全な異世界系SF…火星移住とかなら考えずに見れるけど、このタイプのSFはどうしても現実世界の秩序と比較しながら考えて見てしまう。ドミネーター、犯罪係数、色相、シビュラシステム…

 

アメリカとかでは監視カメラに似たようなシステム採用して、犯罪行為を察知できるようなところがあるとかないとか、何かのテレビでやってたような気が。相手のレベルに応じて非殺傷、殺傷モードが切り替わるとか、回線に接続しなければ機能しないとか。それ以前に職業適性やら人生設計まで依存してしまうシステムで、生まれた瞬間からアウトなこともあれば、ある日を境に適正から外れてしまうなんて、少し自分にも刺さるようなところが…(患者に対して■■とか感じてしまったら、係数オーバーするわな)

 

(クレーマーに近いような相手だったから不可抗力みたいなものではあると思うんだけど。うーん、この話は無し)

 

潜在犯でありながら隔離されず、狩られるものから狩るもの、執行官

適材適所であるような…何だろう、複雑な印象

レクター博士じゃ特殊…。デスノートのアイバー、ウエディみたいな感じか?けど執行官はマジな犯罪者ではなく潜在犯っていうグレーゾーンで、性格に難アリのエリート集団と見えなくもないけど見た感じ普通で、悪い方面で選ばれしき者って感じだ。少なくとも選ばれて嬉しいって言えるような言えないような…隔離されるよりはマシってだけなのか?何とも形容しがたい

 

作中で登場する犯罪が1話を除き極めて猟奇的なものばかりだから、衝動的に起こるであろう窃盗や暴行がどう対応されるのか分からないところではあるけど、少なくとも一般人には犯罪は無縁なものとして扱われているっぽい世界観。シビュラ阻害ヘルメット男の暴行現場は本当に異常だった。公共の場で堂々と。通行人は驚きはするものの止めようとする人はゼロで、システムが阻害されているからAIは反応できず、槙島同様に劇中最強武器であるはずのドミネーターが使用不可という危機的状況。そこからの打開策、対抗策、演出が上手い

 

世界観やシステムについて先に提示しておき、ドミネーターが最強武器であることを認識させると同時に免罪体質というイレギュラーを登場させ、組織の内側からシステムそのものに対して疑問を持っていく。一口食べたら止まらなくなるのと同じだ

 

犯人追跡という意味ではミステリーだけど、今作は近未来のSFだから食糧自給がどうとかいうバイオテロ展開はそういう設定もあるのね?と無理矢理納得させられた感があるのは仕方ないか。一番見せなければならないのは組織の中枢とシステムの本体。MGS4ナノマシン管理社会がシステムを掌握されたことで一瞬にして機能不全に陥るみたいな展開は、ありきたりと思うかもしれないけどドキドキにワクワクだ

 

ユートピアディストピアが表裏一体であるように、便利と不便もまた同様

システムに上手く利用されているとは分かっていながらも、それによって守られているであろう社会秩序を人質に取られていれば、認めざるを得ないという話の流れに常守監視官の気持ちも理解できる

 

けど…

うーん…

 

犯罪係数だとか潜在犯だとか、ヲタクはキモイ、犯罪者予備軍!って言われているような気もして瞬間的にではあると思うけど色相が曇った。そういう人もいるというのは事実だし、偏見に差別があるのも事実。そういうところも狙ってる作品なんだろうか?

 

続けて2期をレンタルする予定