零霊散の備忘録

平成生まれの30代。最近は競馬ばっかり書いてることに気付いた。

よつばと!15巻‼︎感想

※ネタバレって程でもないけど含む感想

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2021年2月某日、約3年ぶりに、よつばと!15巻が発売されたので急いで購入!待ってた!待ってました!

 

単行本1巻が発売された2003年当時、僕はまだ中学生。風香る風香より年下だったんだが、いつしか小岩井とーちゃん、ジャンボ、やんだの年齢(分かんないけど)に近くなってきた印象。そりゃそうだろう、1巻から数えて18年だぜ?それもあってか、読み始めた頃はあずまんが大王からの派生で何処かギャグ要素強めの印象だったのだが、成人して、アラサーになって、結婚した同級生(子持ち)とか見るようになると目線が変わるというか、何というか。日常系の王道にして代表。マンガでありながら大人も読める絵本的な、何でもない当たり前の、ささやかな日常の大切さが分かるそんな作品。キャンプ行って焚き火で薪が燃えてるのをただただ眺めているだけで安心するかのようなヒーリング効果最高値

 

ただ、なんだろう。歳を重ねたことで自分も大人になったっていう感覚は無いんだが(心はいつだって15歳くらいなんだが)、老いというか、疲れというか。もうね、ハラハラ・ドキドキするバトル要素強い胸熱のマンガを追いかけていくのが大変‼︎

別に嫌いじゃ無いんだよ‼︎むしろ好きだよ‼︎大好きだよ‼︎少年マンガ特有の激しいバトル‼︎心理戦‼︎少女マンガの恋するドキドキに、ちょっとHな展開とかさ‼︎でも、新規で発掘していくにも限界があるんだよ‼︎心と脳のストレージとメモリがついていかねーんだよ‼︎平成っていうOSから令和に変わっちゃったんだよ‼︎

いや、けど、なんだ。単純な話、読み続けてる追いかけてる作品が飽きることなくどんどん続いているおかげで、他を入れる余地が無い。それでいながら、最終回を見たいようで見たくない板挟み。作品との出会いと別れが大変っていう、そういう話

 

なんかちょっと話おかしくなったけど、よつばと!に話を戻そう

 

15巻ラストでよつばにランドセル買って、とーちゃんがランドセル背負ってるよつばを見て、成長に感動して思わず泣いてるのが、なんかこう………良かった!語彙力が無いんじゃなくて、この感動は言葉で説明できないくらい難易度が高いというか、むしろ言葉にしてしまったら消えてしまう系のアレだ。歳と巻を重ねるごとにこういうの増えていくから、もう、ね

 

子供の些細な成長を描くのが上手いというか、気が付いたらよつばがいつの間にかお姉さんというか、女の子になってるんだよな、元々女の子なんだけど。活発さに女の子寄りが入ってきたような。風香は置いといて、えな、みうらと遊んでるうちに、テディベアとかお嬢様ごっことか、シンデレラの絵本とかで影響受けてドレス着だしたりして、14巻辺りから顕著になった気がする。今にして思えばジュラルミン登場から風向き変わった感じがする。いや、別に女の子っぽくなってきたよつばが嫌いってわけじゃないんだけど、父性愛ってこういう感じなんだろうか?作中にあった回想シーンのジャンボみたく考えてしまうな。もし仮に結婚して、自分に子供ができたとして、父親っぽい感情が出てくるのか想像できない。僕の場合(男同士っていうのも多少はあるだろうが)父親に対して苦手意識が強い上に、よつばとに出てくるような家族、父親っぽいエピソードを持ち合わせていない。よつばとに限らず、クレヨンしんちゃんの野原ひろし係長にも言えるんだが。結婚して子供ができれば、立場上自然と父親にはなれるんだが、成人しただけで大人と言っていいのか怪しかったりするのと似てて、なんか哲学

 

それはそうと、よつばとに出てくる大人キャラは、みんな子供相手に優しいから良いよね。特にあさぎ。風香以上にふざけているくせに、変なところで長女しててズルイ‼︎好き‼︎しかし15巻はそんなに出番が無く残念。かわりにミキサーでバナナジュースという食テロを挟んでくるとは、やんだめ!お前を孤独にしてやる!原宿でクレープとかホテルでビュッフェとか、ホットケーキとかもだけど、変なところで食テロありすぎ!ずるい!羨ましい!

 

僕の中で15巻の助演男優賞は、石の場所を教える変なおっさんでした。ちなみに14巻の主演女優賞は小春子で、助演女優賞は宇宙人のお姉さんでした

 

話の流れ的に14巻で実家帰るとか言ってたから15巻でばーちゃん家に行ってばーちゃんに続き、よつばのじーちゃん登場みたいに思ってたんだけど違ったなぁ。16巻以降になるのかな?発売されるのは何年先になるのか分からんが、それを楽しみにまだ長生きできそうだ。ずっと謎だったよつばの出生の秘密が語られたりするのかちょっと期待

 

小岩井とーちゃんの名前が長らく不明だったのが、ばーちゃん登場で葉介とサラッと出てきたけど、よつばを拾ってきた設定に育てることになった設定はずっと謎。微妙に笑えるのが小岩井とーちゃんが翻訳屋で在宅業しているのをよつばが風香に「こんにゃくや」と伝えて誤解しっぱなしの件や、勝手な勘違いから虎子をあさぎの彼氏(男)と思い込んでるジャンボ。その上エンカウント率はみうらより低いという点が大爆笑。作中では数ヶ月のことだろうけど、10年以上も放置してるのがメタ的にも大爆笑。名前で言うならやんだ(安田)の下の名前も長らく不明だが、こっちはいい意味で興味無し、虎子の苗字の方がまだ気になる。綾瀬家のかーちゃん、お父さんの名前もまだ不明。しまうーはあだ名呼びに慣れてしまい日渡という苗字を時々忘れる、また下の名前は不明。準レギュラー化している自転車屋のひげもじゃも名前不明。坂田自転車の店長なのだとしたら坂田の可能性が高い。こんな具合で10年以上も続いているのに不明で謎な部分もあることながら、ストーリー上そんなに必要でもない情報だったりで、気になってしまうのはファンたる使命感的な何か

 

あの時のあの伏線をどう回収するのか、みたいなワクワク感は一切ないけど、それでも続きが早く読みたい。でも終わってほしくない。僕の生きる原動力になっている作品の1つ

 

今日も1日頑張ろう

 

《つづく》