※第168回天皇賞(秋)馬券的中感想＋α
本題
令和5年10月24日(火)
天皇陛下が29日(日)の第168回天皇賞(秋)を東京競馬場で御覧になることがJRAから発表された。まさかの天覧競馬で業界に衝撃が走った瞬間である。
当然レース前から大盛り上がり。
ただでさえ昨年の第166回天皇賞(秋)は伝説の快速馬と同じ1000m通過57秒4で20馬身近くの差をつけ大逃げしたパンサラッサ、それを差し切ったイクイノックス。と、この先10年20年語れるであろう名レース。もうYouTubeで何百回再生したか分からない。1日1回は見たとして少なくとも300回は見ている計算になると思う。あれからもう1年経つのか、と思うのも束の間、天皇賞(秋)で天覧競馬といえば、11年前の2012年エイシンフラッシュで勝ったデムーロ騎手の下馬して最敬礼と、それをお咎め無しとしたJRAの粋な対応のエピソードがあまりにも有名*1。そんな話題でネット上では早くもお祭りムード
しかし！
オレはレース当日仕事入ってる現実。
マンガなら悔しさのあまり劇画タッチで血涙を流している見開きの顔芸だろう。10月入って職場の人事異動あった影響の不規則シフトで、朝4時起きだったり夜勤だったり。当日は時間的にもレース中継を見れないことが確定済み。また《艦長》*2とレース前日にSkype使ったほぼ恒例の予想会も出来ないという、馬券予想が非常に厳しく難しい状況。にも関わらず仕事じゃ接客モードで笑顔を作らなければならない。ゆえに精神状態は絶不調。競馬のレース１つリアルタイム視聴できないだけで悔しい思いをしたのは初めてかもしれない。今までそんな事は無かったし、それほど１つのレースに執着した事は無かった。だが仕方ない。そこはアニメやドラマとは違う。競馬だって真面目なスポーツ中継という現れだろう。
せめて馬券は当てようと悶々とした気持ちを昇華させ、自分なりに試行錯誤を繰り返し、脳内妄想を領域展開させた。前週の菊花賞で、レース直前のオッズを意識してしまうあまり馬券購入時間を遅らせた結果、仕事の休憩時間が思っていた時間に取れず買いそびれるというアクシデントの反省もあった。普段の自分ならまず考えられないくらいの「競馬」脳内使用メモリ量とスクリーンタイム。
そんなこんなで29日、レース当日。
早朝コンビニで定番の競馬エイト(競馬新聞)を購入し、一応は勉強した調教データを分からないなりに確認。アプリで現在のオッズを見て早々、馬券購入し仕事へ。仕事に集中しつつも時計をチラ見しては何処かソワソワ。
みんなのKEIBA(競馬番組)が始まる時間だ
ファンファーレの前に国歌演奏があるのだろうか？
そろそろ発走の時間だ
レースはもう終わってるよな？
確定まで時間がかかっている可能性は？
大きいレースだから地震速報レベルで誰かからネタバレされるのも悲しいような、それでも早く知りたいような
休憩時間17時頃に結果を確認。天皇賞(秋)で天覧競馬だったから、普段なら競馬のレース結果なんて伝えない各メディアが騒ぐことは想定済み。選択肢は３つ
・JRA公式で確認するか
・競馬アプリで確認するか
・X(旧Twitter)で何となく知るか
スマホを手に迷うこと1秒。
◎⚪︎△〜〜〜‼︎(声にならない絶叫)
JRA公式の馬券購入画面に表示された払戻金額を見て、休憩時間に1人従業員控室で3回ほど飛び上がり静かに3回ガッツポーズ、最初の歓喜。直ぐに競馬アプリで着順を確認すると違う衝撃。何だ、コレは？R1:55.2？トーセンジョーダンの1:56.1超えだと？レース展開が速かった？
直ぐにX(旧Twitter)を開いて関連アカウントのニュースを確認し反射的にリポスト、リポスト…。アドレナリン、セロトニン、オキシトシン、エンドルフィンetc…脳汁がドバドバ分泌しているのを自覚した。ビュレットのコック全開、エヴァ初号機が覚醒して頭の上に輪っかが出てるそんな感じ。そこから遅れてくる払戻し10000円超え分のいつものヤツ。じんわりと痛み出す鳩尾*3。しかし不思議といつもより不快感は無く、真夜中の退勤まで仕事中どこかフワフワした心地。
帰宅後、録画したフジの中継をメインレースの部分だけ再生。両親には自分が競馬をしている、馬券を買っているというのは伏せて、知人友人と共通の話題にウマ娘の影響と誤魔化している。昨年の天皇賞(秋)がすごかったことに加え、今回は天覧競馬であることから録画をいち早く見たいことに不信感は無かったと思う。「ネットニュース見たけど、イクイノックス勝ったらしいな？」と冷静さを装いつつ映像を確認。結果を知っていると楽しみがやや半減してしまうが、変にドキドキせず逆に安心して見られるというのもある。
レース内容は愉快痛快、爽快感際立つ。リアルタイムで中継見てたら興奮して倒れてたか、ダービーを勝ったジャングルポケット並みに吼えてただろう。なんかもう1、2周してリアルタイム視聴出来なくて良かった気さえしてきた。家から飛び出して天皇賞(秋)と同じく2000m走ってたかもしれない。*4
改めまして、馬券報告
6複勝340円×5の1700円🎯
6-7-9の3連複2180円🎯
7>6>9の3連単6960円🎯
払戻し合計10840円【R】
1着◎7:イクイノックス
2着⚪︎6:ジャスティンパレス
3着△9:プログノーシス
本命◎1着は当然
対抗⚪︎2着とバッチリ
外からジャックドールが飛ばして先手、ガイアフォースが2番手、イクイノックスは追走してまさかの3番手。1000m通過が57秒7と今年も速いペースだが、去年とは違い大逃げとはなっていない上に、イクイノックスが3番手維持で延々追走。4コーナー越え直線コース。飛ばし過ぎて崩れる1番手ジャックドール、懸命に粘るが伸びが悪い2番手ガイアフォース。何故か崩れていないイクイノックスがただ1頭先頭に抜け出して飛ばす飛ばす。後続ドウデュース、ダノンベルーガは伸びがイマイチ。そして後方外から追い上げて来たプログノーシスにジャスティンパレスがジリジリ迫るも抜け出ているイクイノックス見事1着の決着。なるほどコレで1:55.2のレコードか！
2008年138回天皇賞(秋)ではダイワスカーレットとの長い写真判定の中ハナ差で勝ったウオッカが1:57.2。そして今回更新された2011年144回天皇賞(秋)のトーセンジョーダンが1:56.2。レコードを出した過去2つのレースでは並びかけて迫る接戦の印象が強かったが、今回はイクイノックス最強の再証明と言ったところだろうか。並ばない、並ばせない。1頭だけ次元が違い過ぎる。
イクイノックスの最強再証明は当然の範疇で正直驚きが少ないけど、去年の第166回天皇賞(秋)が好き過ぎるから、大逃げしたパンサラッサも伊達じゃ無いんだぞという証明になった感じで感動2倍3倍。結果論ではあるけど、誰かが去年のパンサラッサのマネをするんじゃないか、と予想…想像…？妄想はした。1000m通過が57秒4である必要は無いけどジャックドールの57秒7に、ああやっぱりな。しかしそこから直線入って失速、パンサラッサに及ばず。でもそれがフツーと言える、ある意味そこも予想通り。エイシンフラッシュ/デムーロ騎手最敬礼印象強い2012年第146回天皇賞(秋)ではシルポートが57秒3で大逃げしたものの、残り200m辺りから交わされ12着。それを考えれば2着に残ったパンサラッサがやっぱりすごい*5。大逃げ展開にならなったことに加えずっと追走、その上直線で爆発するイクイノックス。何で着いていけるのか、何でまだ余力があるのか。結果ジャックドールは11着だけど自分の走りに仕事はした印象。一か八かで勝負するなら納得の作戦だろう、△にしていた。シルポートの1000m56秒5の逃げがあったからトーセンジョーダンのレコードがあったみたいに、ジャックドールの逃げがあったからイクイノックスのレコードになったのではないか。という分析…？脳内妄想補完。酔っ払った勢いで公開されている天皇賞(秋)の歴代動画を1984年第90回のミスターシービーから全部見たのがe-Learning的効果を発揮したのかもしれない。
直感が冴えたのは対抗に推したジャスティンパレス。スタートが微妙に悪かったことで飛ばすジャックドールにペースを乱されず後方待機が吉と出た、という運に結果論かもしれないが。後続有利なレース展開。その点は最後方で3着になったプログノーシスにも言えるが、ジャスティンパレス上がり最速33.7！天皇賞(春)を本命で推し、乗り替わりやローテや実力を疑って宝塚記念で外した反省を踏まえての対抗…。実を言うと今回はイクイノックスという1着固定枠の大本命がいたから対抗にしたのであって、イクイノックス無しの場合を考え、普段なら本命にしていた1頭。『本命が1着になれないジンクス』を逆に採用した形。なので2着3着ならあるだろうと3連単の調整。イクイノックスのライバルはドウデュース、と連日各ネットニュースで推されてた影響もあってのジャスティンパレス6番人気で、オッズ的に美味しかった、という現実的な面もある。が、皐月賞、ダービー、有馬記念、宝塚記念とイクイノックス相手に戦って来た経験で言えばジャスティンパレスだって同期のライバル。レース結果を知ってるから録画の中継は1着のイクイノックスより2着のジャスティンパレスの位置ばかり気にしていた。ゴール前は今年のWBC準決勝メキシコ戦で大谷選手の2ベース、吉田選手の四球、村上選手逆転サヨナラ打を超えた感動。みんな手のひら返しだったが、オレはブレない。まさかの伏線回収か、アーモンドアイより速いのレコード。
2018年ジャパンCでアーモンドアイを推すと決め、翌2019年元号変わって令和元年第160回天皇賞(秋)で1着アーモンドアイを本命に2着ダノンプレミアムの馬連2-9の1点1000円で決めた*6のを機にネットで馬券を買うと決め、同じ天皇賞(秋)で同じく本命◎対抗⚪︎で的中し払戻し計10000円超のレコード達成‼︎記念するレースで最高の結果‼︎
婆さまには申し訳無いけど昔貰ったお年玉の10000円より嬉しい！同じ10000円なのにこの違い。記念するレース天皇賞(秋)が天覧競馬で格式上がって、推し本命がレコード1着対抗2着バッチリのジャストミート。オレもある意味レコード達成で刻まれる記録。
天皇賞(春)タイトルホルダー競走中止で馬券的中の祝杯自粛がここで回収。ジャスティンパレス複勝500円‼︎コレが無かったら届かなかった10000円！陣営としては2着で去年のパンサラッサ同じく悔しい結果かもしれないが、イクイノックス相手で2着‼︎11頭立て6番人気にしておくのは勿体無い‼︎
でもまあ冷静に考えると今回は頭数が少なかったから、3連複3連単でどうにかこうにか収まった感じ。あの時と同じ馬連1点1000円勝負していれば余裕で10000円超えてただろ、ってオチもある。けど、どうせなら3連複で、1着固定の3連単で勝負したいなという気持ちが勝った。オールカマーでの反省…というか経験値がここで生きた。推しを極限まで推す精神。
そして、あまり考えたくないが武豊騎手負傷の乗り替わりの件。あれだけイクイノックス🆚ドウデュースなんて言われてたのに、まさかのアクシデント発生。競馬場では悲鳴が上がっていたとか何とか。ダービー馬ドウデュースに武豊騎手なんてのは、それだけで推したくなるブランド。『サトシ(レッド)のピカチュウ』みたいな感覚。オッズが微妙だったので(安いところは)消したけど、王道で考えれば推したくなる1頭。レース展開にしても時の運に恵まれたフロック的中なんだと思う。一部ネットニュースでは勝手に持ち上げといて悪く言うところもあったっぽいけど、ハズレも踏まえて楽しまなきゃ損だろう。
それはそれとして、今回は全力で祝杯。
1人池袋で競馬コラボ中のHUB
全てを蹴散らす天賦の才
これがイクイノックスだ━━━‼︎
ジンとトニックウォーター(ジントニック)とグレープフルーツジュースのスッキリしたカクテル。爽やかで空腹でもゴクゴク飲めてしまう。
気になってたメスシリンダーの1Lビールをフィッシュ&チップスで。店員さんが「え？お前コレ1人で飲むの？」みたいな顔してたが余裕。その気になればロング缶6本とか余裕で飲めてしまえるのだ。しかし競走馬カクテル7杯も飲めばさすがにお腹がタプタプ状態。酒には酔わなかったが馬には酔ってた。
外飲みとはまた別にシングルモルトのラフロイグを購入(約7000円)。払戻しが10000円超えたなら買おう買おうとずっと思ってたスコッチウイスキー。うがい薬のような、正露丸みたいな、独特で強烈なピート香が上級者向け。臭いと言えば聞こえが悪いが、それが美味いという点では納豆に近い。好きな人は本当に好き。スモークチーズやスモークサーモンといった燻製が好きな人はハマると思う。煙草が美味いと思うのもその縁か。過去にBARで飲んで感動した酒の1つ。こんな具合でほとんど酒に使った祝杯の出費総額は、払戻しの10000円なんて軽く超えているわけだけど全然気にしない。元も子もないことを言えば10000円なんてフツーに働いて稼ぐ方が早いに決まってるし、金自体はフツーにある。試されるのはそれをどう使うか。美味いと分かってる酒を日常的に買って飲んでしまうのは簡単だが、それでは美味さや感動のインフレを招いてしまう。だからこそ記録に残るレースの的中であったなら、それに見合う祝杯でなければ何の特別感もない。ある意味シングルモルト:ラフロイグを買うに相応しい絶好のタイミング。この日この時の為に制約、制限して、それを解放できた祝杯。まさに文字通り勝利の美酒
『乾杯！』だと「完敗」な感じになってしまうので、『To our victory! Cheers!』
というわけで、『払戻し10000円超え』のミッション達成
日和れない競馬日和、不定期でつづく
